左手甲の負傷のためチームを離れている中日森野将彦内野手(29)が4日、ナゴヤ球場でリハビリし、けがは左手第3中指骨骨折だったことを明らかにした。当初は骨挫傷とみられていたが、前日3日に名古屋市内の病院でレントゲン検査を受け判明した。沖縄キャンプ第2クールの2月8日に左手甲に痛みを訴え、20日に名古屋に戻っていた。

 それでも森野は、3月28日の開幕戦出場に強い意欲を示した。「今は骨がくっつきかけている状態。3月20日ごろには100%になるはず。今日の状態なら開幕までにゲームに出られる状態になる」。ギプスは前日3日にとれており、この日は初めて左手にグラブをつけた。早川コーチが投げたゴロを三塁の位置でキャッチし一塁に送球する練習を反復。左手の握力は通常から約5キロ減の55キロまで回復。今週中をめどに打撃練習もスタートするという。

 実戦不足を補うため、ウエスタンリーグ出場も視野に入れている。「もう1度痛めると開幕に間に合わない。ただ実戦感覚の問題もあるから、ちょっとの痛みはつきものと割り切って、ペースは上げていきたい」と話した。