<ヤクルト4-6巨人>◇5日◇神宮

 巨人グライシンガーが、冷静沈着な投球で、今季4勝目を挙げた。8回を7安打3失点。得点を与えた2回、5回以外は得点圏に走者を進ませなかった。

 初回から内野ゴロの山を築いた。24個のアウトのうち、3分の1となる8個が内野ゴロ。「自分らしいピッチングができた」と、納得の表情を浮かべた。不運な当たりから2点を奪われたが、「自分にはどうしようもできない。とにかく我慢強く投げるだけだった」と、気にも留めなかった。

 準備も万全だった。この日は全体練習には参加せず、独自で調整。「自分でやりたいことがあった。今日は時間がなかったので、1人でやった」と、集中力を高めてマウンドに上がった。開幕3連敗の雪辱を果たし「3つ取り戻せたのはよかったね」。冷静な右腕もこのときばかりはニッコリ笑った。