阪神岡田彰布監督(50)が、あえて中日、巨人を特別視せず戦う方針を明かした。7月は26戦中、対中日9戦、対巨人6戦と上位球団との対戦が集中。ペナントレースのヤマ場ともなるが、岡田監督は1戦必勝を強調した。

 「中日、巨人との戦いが多いといっても、変わったことはない。どこに勝っても1勝は1勝や。中日、巨人も横浜も一緒よ」。貯金21のアドバンテージで、2位中日に6ゲーム差、3位巨人には10・5ゲーム差をつけている。ただ、7月中にこの2球団と15試合の直接対決がある。突き放す可能性がある一方、一気に迫られる危機感もぬぐえない。それでも岡田監督は「どこも一緒」と、ライバルへの特別意識を取っ払った。

 「横浜も交流戦の最後に連勝したように、以前のようにはいかない。これからは、取りこぼしとかそんなんはなくなるよ」

 戦力的には開幕投手の安藤や、日本ハムからトレードで獲得し、期待の大きかった金村暁が戦線に復帰する。「安藤と金村暁が戻ってくるしな。金村はまだ0勝なんやから、投げるだけでプラスやろ」と自軍の戦力整備にも抜かりなし。5球団全方位警戒で、岡田阪神が突っ走る。【町田達彦】