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谷好返球&7号ソロ巨人自力復活虎に7差

5回裏1死、左越えソロ本塁打を放つ谷(撮影・下田雄一)
5回裏1死、左越えソロ本塁打を放つ谷(撮影・下田雄一)

<巨人4-1広島>◇16日◇東京ドーム

 巨人の自力優勝が再び復活した。広島に4-1で逆転勝ちし、横浜に完封負けして優勝マジックの消滅した阪神とのゲーム差を7とした。谷佳知外野手(35)が初回に失点を最小限に抑える好返球をし、5回には左翼席へダメ押しとなる7号ソロを打ち込んだ。3回にはアレックス・ラミレス外野手(33)が決勝32号ソロを放ち、投げては先発の高橋尚成投手(33)が7回途中まで7奪三振1失点の力投で、5勝目を挙げた。

 一瞬の判断が、チームを救った。1回1死一、二塁で、栗原の右前打を捕った谷は、本塁ではなく三塁へ投げた。ストライクの返球が二岡のグラブに収まり、一塁から走ったアレックスを刺した。立ち上がりに不安を感じていた高橋尚を救う貴重なプレー。「助けられた。勇気をもらいました」と、先発投手を立ち直らせた。

 本塁に投げていれば微妙なタイミングだった。1死一、三塁となり大量点につながる可能性もあった。「打球が緩かったので」と、刺せる可能性の高い三塁を瞬時に選択した判断が光った。原監督も「ワンプレーのおかげで1点に抑えられた」と絶賛。試合後のコーチ会議でも谷の返球は評価され、緒方外野守備走塁コーチは「慣れない右翼でも準備を怠らないから、ああいうプレーができる」と落ち着いたプレーを褒めた。

 北京五輪柔道で銅メダルを獲得した亮子夫人と佳亮くんが12日に帰ってきた。現地で体調を崩した長男のことがずっと心配だった。久しぶりに顔を合わせた翌日には「快方に向かってます。よかったです」と、ホッとした心境をのぞかせた。「家族が帰ってきて、落ち着いて戦えてる? それも大きいです」と精神面での安定を冷静さの要因に挙げた。

 5回には弾丸ライナーの本塁打を左翼ポール際に放ち存在感を示した。昨オフ、右ひじを手術した影響をまったく感じさせない谷の攻守の働きで自力Vを復活させ、阪神のマジックを消した。原監督は「広島戦はなかなかこっちの良さが出ないけど、明日も、しっかりした戦いで勝ち越したい」と、次の一戦に目を向けた。この日の谷のようなプレーができれば、負け越している広島戦でも、巨人の良さは出していける。【竹内智信】

 [2008年8月17日8時25分 紙面から]


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