<阪神5-3横浜>◇25日◇甲子園

 横浜の高卒ルーキー阿斗里がプロ初先発し、4回途中7安打5失点で負け投手となった。悔しさを胸にしまい、冷静に振り返った。「最初は(阪神打線が)何も知らないというのもあったと思う。持ち球を分かられたら、タイミングを外せなかった」。

 3回までは無失点。2回は2死球などで2死満塁を招いたが、後続を断った。だが、打順が3回り目に入った4回につかまった。先頭への四球から2死一、三塁とされ、投手安藤に先制の中前打。ここから4連打で5失点。プロの厳しさを知ったが、「やっぱり四死球が多かったのが悪い」と反省点は分かっていた。

 大矢監督は「5点も取られたから、まずまずとは言えないが、投球自体は気持ちよかった」と打者へ向かう姿勢は評価。もう1度、先発機会を与える考えだ。もっとも、チームは10連敗した03年6月以来の9連敗で、借金は43。希望を抱かせるルーキーの先発デビューとは対照的に、重い数字が続いている。