<ロッテ5-9西武>◇1日◇千葉マリン

 ロッテがFA資格選手9人に対し、全員慰留する方針を固めた。4位が確定しCS出場を逃した1日、瀬戸山球団社長は「全員引き留めます。昨年のことがあったからね」と明言した。昨年は投手陣を支えたリリーフトリオ「YFK」の薮田、小林雅がFAを行使してメジャー流出。藤田は戦力外通告を受けた後、巨人へ移籍した。昨年は「去る者は追わず」の姿勢を貫いたが、その結果、春先は継投パターンが決まらずに終盤の逆転負けやサヨナラ負けが多かった。

 今年は清水、小野のローテーション投手に、攻守に貢献した橋本、さらに福浦、サブロー、大塚らFA資格を保持する主力選手を多数抱える。この日も橋本、サブローが本塁打、福浦が適時打と要所で結果を出しており、実績とリーダーシップを高く評価した。

 残り2試合を残して4位と不本意な成績に終わった。バレンタイン監督は「5月の大きなケガが響いた。同じメンバーでチームをつくれなかったが、その分選手が努力して終盤の巻き返しにつながった」と振り返った。来季はFA残留組を軸とした盤石の体制で巻き返しを図る。【鳥谷越直子】