阪神の来季の新戦力として、現役メジャーリーガー、ブルージェイズ・ホセ・バティスタ内野手(28)の名前が最有力候補に挙がった。23歳の若さでメジャーに昇格し、5年間プレー。通算46発のパワーが魅力的で、なおかつ選球眼にも優れている。今季はドジャース黒田に1発を浴びせた。猛虎が待望する右打ちの長距離砲だ。

 球団首脳は「今季の戦いぶりを見ても打線の迫力不足は明らか。右の大砲が必要だ。目玉になる選手を獲得したい」とする。シーズン中から渉外担当者が米国や韓国などに渡り、幅広く右打者をリストアップ。岡田監督の辞意が公になった直後の17日にも、編成会議で最終の絞り込みを行った。また、バティスタの本職は三塁だが、外野も得意。チーム状況に応じた起用ができ、戦力に厚みが出ることは間違いない。今季年俸は180万ドル(1億8000万円)と高額だが、球団は獲得資金に3億円規模を準備している。