中日落合監督は4日のオーナー報告終了後、来年3月に開催される第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)への選手派遣について「協力はするけど、ケガ人は出せません」と話した。WBC開催がシーズン開幕直前であることを踏まえ「故障者をどうやって治して万全の状態で開幕を迎えさせるかが唯一の不安。五輪の教訓を生かして無茶はできない」と話した。

 中日の主力は井端が右ひざ靱帯(じんたい)、和田と中村紀が腰痛、荒木が左肩痛など故障を抱えている選手が多い。今年8月の北京五輪では12球団最多の5選手を派遣したが、帰国後に川上が戦線離脱するなど国際大会の“後遺症”に悩まされただけに不安があるようだ。「あとは要請された選手がどう判断するかだけど、動けない選手は出せない」と強調した。【鈴木忠平】