ご祝儀ムードはなし?

 オリックスは2日、主力選手の契約更改をスタートさせた。今季は若手が次々とブレーク。9年ぶりAクラス(2位)の原動力になったが、査定方法は例年通り。球団幹部は「多少の幅はあるだろうが、うちはゴネ得はないから…。何人かはもめるかもしれない」と予告した。

 この日は準レギュラー格の新人小瀬が800万円増の2000万円で一発サイン。本人は「思ったより評価してもらえた」と喜んだが、今後は難航が予測される。交渉にあたる長村編成部長は「今日までは1日9人。明日(3日)からは(最多で)5人。交渉の時間を多くとってあるということは…」とすでに覚悟を決めている。

 小松ら4人の10勝投手に加え後藤、坂口ら野手陣もアップが確実。1億円超えを目指すセーブ王加藤は下交渉で早くも決裂している。球団も「2位景気」といきたいところだがローズ、カブレラで計6億円以上要する事情もあり、財布のヒモが簡単に緩むことはなさそうだ。【柏原誠】