日本ハム稲葉が「物まね打法」を推奨した。6日に旭川市内で行われた、現役選手によるシンポジウム「夢の向こうに」に参加。約1000人の高校生相手の打撃指導では「僕は高校の時、物まねから入った。足の上げ方とかをまねしてみるのもいい」と熱っぽく話した。

 高校当時の物まね対象は、プロ入り後は巨人に在籍した元木大介氏だった。「右だったんですが」と前置きしながら「上宮の元木さんが甲子園に出ているのを見てまねしてみようかと思った」。昨季は首位打者も獲得したヒットマンが、現在の基礎になった昔話を明かした。

 ほかの物まねリストでは元巨人の後藤孝志氏、年齢関係なくヤンキース松井秀喜の名前を挙げ、物まねも立派な練習の1つと説いた。初のシンポジウム参加に「うまくなる近道と思って指導したが、悩んだときに僕らの意見を思い出してほしい」と、1日限りの先生役を満喫していた。