ロッテが、フィリーズからFAとなっている井口資仁内野手(34)の獲得に乗り出すことが21日、明らかになった。球団幹部が「セカンドはもともと補強ポイントだからぜひ欲しい人材。これから本格的に交渉を始めることになるだろう」と話した。この日、抜本的な球団改革の方針を発表し、チーム活性化および補強の目玉として白羽の矢を立てた。

 井口は現在、日本球界復帰も視野に入れながらオファーを待っている。年内決定を目指しているが、ウインターミーティング終了後も交渉に進展はなかった。というのも米国に端を発す金融危機の影響でメジャーリーグの動きが遅く、米国でのプレーを第一に考えていた心境にも変化が起きているという。

 今季は右肩故障でプロではワースト成績に近かったこともあり、チーム選択の優先条件は「レギュラー確約」の1本に絞っている。ロッテは今季、根元とオーティズの併用だったため、井口が万全の状態で入団すればレギュラー確約は間違いない。さらに東京出身で国学院久我山-青学大出身だけに、東京から通える千葉という立地もプラス材料となりそうだ。

 [2008年12月22日7時3分

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