楽天長谷部康平投手(23)が23日、宮城・栗原の小僧不動の池で、寒中みそぎの荒行を行った。白いふんどし、鉢巻姿、足にはワラ草履。約10メートル上から落ちる滝に打たれた。この日は気温7度と、今年1番の暖かさ。それでも、周囲は雪景色で、水温は5度程度。小僧不動神社の藤村宮司(52)の指導を受け、気持ちを高めた長谷部は、迷うことなく滝へ向かった。水しぶきを頭に受けると、さすがに声を絞り上げた。

 祈念したのは左ヒザ痛からの完全復活だ。昨季は開幕前に負傷した半月板損傷に泣き、1勝4敗。栗原に向かう車中では「これでヒザが治るかな」とつぶやいた。荒行を終えると「きつかったけど、すっとした。完全に清められた」と達成感を強調。リハビリのためキャンプは2軍スタートだが、今季こそ活躍し、来年は滝に好成績を報告すると誓っていた。【金子航】

 [2009年1月24日8時32分

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