100球超えもアウトハイからだった。横浜沖縄・宜野湾キャンプ第2クール2日目の7日、工藤公康投手(45)が連日となるブルペン入り。捕手を立たせたまま26球を投げ、立てひざになって97球と計123球となった。

 ブルペン捕手に立てひざを要求し投球開始した2球目の後だった。工藤の左側にテレビカメラの集音マイクが大きく前に出ると、「当たったら壊れるよ」と声を出した。まずは右打者の外角高めから入る。工藤流調整の始まりだった。最も体に負担のかからないコースと高さにあたる。

 さらに「(外角高めで)50球いったからな」と、次は内角高めの構えを求めた。左腕からクロスする球筋は、アウトハイよりも体に負担がかかる。徐々に体に刺激を与え、気が付けば計100球を超えていた。キャンプ初日に左足ふくらはぎ痛を訴えたが、順調に回復。「今日はこんなところにしておくか。あした(8日)がんばろ」と3日連続のブルペン入りも予告した。

 11日からの第3クールにはフリー打撃登板も予定している。28年目でも、つり球のアウトハイで空振りを奪うに違いない。【今井貴久】

 [2009年2月8日9時39分

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