新ルールを逆手に取れ!

 阪神山口高志投手コーチ(58)が今季から投手に適用される「15秒ルール」を前向きに解釈した。試合時間短縮のため、無走者時に投手が捕手から返球を受け、15秒以内に投球動作に入らないとボールと宣告される。8日、日本ハムのダルビッシュがこれに異を唱え、話題になった。同コーチは「ブルペンを見ている限り、うちの投手は大丈夫じゃないか」と問題にしなかった。

 11日の練習試合から実戦が始まるが、ここで対策が必要な投手が出てくる恐れはある。ただそれもウエルカムだ。「前向きに対処していかないと。去年、岩田はテンポアップして、良くなったからね」。間を置きすぎると、考えすぎやフォームが安定しなくなることもある。「おれは投げたがりだったからね」。山口コーチは速球王で名をはせた現役時代を思い出した。ちぎっては投げるスタイルは、打者に考えさせる時間を与えない利点もある。テンポアップで、防御率アップを狙う。

 [2009年2月10日11時46分

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