<阪神1-5ヤクルト>◇4日◇京セラドーム大阪

 阪神真弓明信監督(55)は「我慢」の2文字をゴクリと飲み込んだ。快勝で飾った初陣開幕勝利から一夜明け。開幕前の不安をさらけ出す形で監督初黒星を喫した。それでもあわてず、ナインへの信頼を強調した。

 真弓監督

 4番から後やね。新井はヒットが出だしたけど、メンチの場合はヒットが出ないので乗れない。少し焦りも出始めたというところ。状態はよくなってきているので、1本出れば変わると思う。

 2戦目までで打点を挙げたのは4番金本と2番関本。オープン戦の絶不調でも開幕レギュラーに据えた6番メンチは2度の好機に空振り三振に倒れた。初安打さえ出れば…。真弓監督は辛抱を決め込み、スタメン続行を明言した。

 真弓監督

 能見はひと踏ん張りができなかった。ただヤクルトには相性がよくなかったけど、昨年までのような(打ち込まれた)ことはなかった。次も期待します。

 開幕投手の安藤とこの日の能見。開幕カードの先発投手はそのまま、10日からの巨人戦(東京ドーム)を当て込んでいた。抜てきを裏切るような敗戦投手になってしまった左腕能見も、伝統の一戦につぎ込むと言い切った。新監督は我慢の姿勢で見守る覚悟だ。

 [2009年4月5日11時11分

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