<西武3-10ソフトバンク>◇27日◇西武ドーム

 ソフトバンクが勝利の方程式「SBM」の変形バージョンで無失点リレーを決めた。

 3点リードの7回から杉内のマウンドを引き継いだリリーフ陣。Sの摂津正投手(27)、Bの(ブライアン・)ファルケンボーグ投手(31)が1イニングずつピシャリ。そして9回は馬原…と思いきや、MはMでも水田章雄投手(35)が登場した。先頭平尾のショートゴロは際どい判定で内野安打。2死から石井義には左前打され、一、二塁とピンチを招いたが、最後は上本を一ゴロに仕留めてゲームセットだ。

 水田

 これもSBMですね(笑い)。点差が開いたらいくぞと言われていました。(6月20日以来)久々の試合でしたが、ゼロに抑えられたのが良かった。

 打線が9回に4点を奪ったおかげで、チームは守護神馬原を温存。投手陣最年長35歳、ブルペンの盛り上げ役を自認する水田に出番が回ってきた。決して目立つタイプではないが「自分はチームのために投げればいい」と、出番はなくても肩を準備し、身を粉にする。「勝利の方程式」をシーズン通して正常稼働させるためには不可欠な男が、SBMの一員?

 として貢献した。

 投手陣で最後にアイシングを受けた水田は「チームが連敗しなくて良かった」と少し笑って、帰路に就いた。スポットライトは小さくてもこんな男たちが今のソフトバンクを支えている。

 [2009年6月28日11時47分

 紙面から]ソーシャルブックマーク