<フレッシュオールスター:全ウ0-7全イ>◇23日◇札幌ドーム
真弓監督、見てくれましたか?
阪神蕭一傑投手(23)がウエスタン・リーグ選抜の先発で登板。全23球すべて直球で2回を完全投球を演じた。イースタン・リーグ選抜4番の日本ハム中田翔内野手(20)を空振り三振に仕留めるなど、文句なしの内容で優秀選手賞に輝き、賞金50万円をゲットした。25日の1軍練習参加も決定しており、最高のタイミングで阪神首脳陣に猛アピール。後半戦の先発候補生が、低迷する虎に新風を吹き込む。
黒バットの上を力強い直球が通過した。札幌ドームが静まりかえる。空振り三振-。虎のドラ1右腕・蕭が「北の怪物」を倒した。「案外、意識はしなかった」。2回、先頭で4番の日本ハム中田を迎えた。今季、イースタンリーグで打率3割4厘、21本塁打、74打点の大砲を前に落ち着きを保った。初球からこの日最速の141キロでファウルを稼ぐ。最後はカウント2-1から140キロを外角低めに決めた。
全23球すべて直球で2回をパーフェクト。初回は巨人期待のルーキー3番大田も簡単に二飛に仕留め、空振り三振も3個奪った。「たまたまです。(中田は)調子が悪かったんじゃないですか?」。謙虚に喜びを表現したが、タテジマの背番号19が大きく輝いた。
大学時代、大阪桐蔭の主砲として甲子園で活躍する中田を何度もテレビで見た。「すごい、パワーがあるな」。強烈な印象が残っていた。登板が近づいても「直球を待っているでしょうから、直球を打ってもらいます」と控えめだったが、父・良坤さん(リャンケン)の教えは忘れなかった。国際電話を使い、台湾の両親にフレッシュ球宴出場を報告。父からは「1球1球集中して投げなさい」とゲキを飛ばされていた。
この日の昼、空路で札幌入り。自身初の北海道上陸。新千歳空港では平田2軍監督や阪神球宴出場選手らと北海道名物みそラーメンを食べて出陣した。試合前には同じ台湾出身のソフトバンク陽と「秘密」の野球談議に花を咲かせてリラックス。心身共に万全の状態で晴れ舞台に上がり、しっかり結果を出した。「いつもより力んだ。でも指先のかかりが良かった」。まだ本調子にはほど遠いと言い続ける若虎だが、ウエスタン・リーグでトップタイの6勝(防御率1・87)の力を見せつけた。
優秀選手賞となって賞金50万円をゲットし「(使い道は)まだ分からない」とニッコリ。25日の1軍練習参加が決まっている中、最高の形で存在感を見せた。練習ではシート打撃などで1軍初昇格をアピールする予定。「頑張るだけ」。後半戦の先発候補生が、低迷する虎に熱い風を吹き込む。
[2009年7月24日10時51分
紙面から]ソーシャルブックマーク




