阪神は1日、育成枠の辻本賢人投手(20)木興拓哉投手(23)らに、戦力外通告を行った。

 辻本は04年ドラフトで、史上最年少となる15歳ながら8巡指名で入団。米マタデー・ハイスクール出身という異色の経歴もあり大きな話題を呼んだが、プロ5年間で1軍登板はなし。2軍では1年目の05年に5試合の登板を果たすなど順調なスタートを切ったが、その後は度重なる故障に泣かされ、昨オフには支配下選手から育成枠に降格していた。沼沢球団本部長は「体が成長段階の入団で(体力が)ついてこず、よく故障をした。残念だが、彼もまだ(現役で)チャレンジすると言っているし、頑張ってほしい」と話した。

 辻本はまだ20歳という若さもあり、来季も現役続行を希望。11月のトライアウト受験に向けて、トレーニングを続けていく。木興も他球団での現役続行を望んでいる。この日は育成枠選手だけの戦力外通告となったが、今後は支配下選手への戦力外通告も行う見通し。

 [2009年10月2日11時16分

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