日本ハムが1位指名を決めている花巻東(岩手)菊池雄星投手(3年)の日本球界志望の一報に、安堵(あんど)した。面談、周辺調査などの感触で国内希望の可能性が高いと判断し、21日に行われた最終のスカウト会議で、指名することを確認していた。

 山田GMは「日本のプロ野球を選んでくれたことでドラフトの戦略を変更せずに済みましたから、まずはほっとしています」と第1段階をクリアし、胸をなで下ろした。

 菊池が12球団OKの姿勢を示したことで交渉権を得られれば、不測のハプニングさえなければ、入団確実な状況。23歳のダルビッシュと、左右の大黒柱になれる可能性がある逸材として高く評価している。入札抽選は必至で、梨田監督がクジを引く予定。山田GMは「会見で『日本のプロで日本一になりたい』と言ったそうですが、ぜひとも交渉権を獲得し北海道でその夢をかなえてもらいたいと思います」と熱望した。

 [2009年10月26日9時38分

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