プロ野球のオーナー会議が18日、都内で行われ、来季約3億円の赤字が見込まれている日本野球機構(NPB)の増収策として、日本代表による国際試合を行う案などが提言された。

 実行委員会の下部組織にあたる事業委員会からは2、3、7、11月にわけ、フル代表による国際試合以外にも若手選手主体の代表などで、年間20試合の日本代表戦開催の具体案が提案された。ペナントレースとの兼ね合いや選手会との調整、ケガをした場合の補償など、クリアしなければいけない課題は山積しているが、それでもロッテ重光オーナー代行は「日本代表をつくろうという話。いつ、どこと試合をするとか問題はあるけど1歩踏み出したね」と説明した。

 阪神坂井オーナーも「代表常設の話が決まれば、積極的に参加、活用していきたい。協力は当然です」と賛同した。今季も7月段階では2億8000万円の赤字が見込まれていたが、最終的に3200万円の赤字ですんだのはWBC優勝があったから。12球団が拠出している会費の増額も検討される中で、日本代表に財政難脱出策を求めるのは自然な流れだった。今後は実現に向けて、実行委員会で議論していく。

 [2009年11月19日7時44分

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