205勝左腕中日山本昌投手(44)がヤクルト石川雅規投手(29)に“弟子入り”する仰天プランを明かした。25日、岐阜県内のゴルフ場で選手会ゴルフコンペに参加。26年目のベテラン左腕は「向こうの方が良いピッチャー。得るものがあると思う。練習を見せ合って、そのあと食事するくらいならできると思う」と、同じスクリューボールの使い手との自主トレに意欲を見せた。

 そもそも石川が同じ左腕の大先輩、山本昌の投球を参考にしてきた経緯がある。「彼はボクの年度別の成績を参考にしてくれているらしいが、ボクがあの年齢の時よりも(石川が)3勝くらい多いんじゃないかな」と、山本昌はどこまでも謙虚。これまであいさつを交わす程度だったが、12月には用具メーカー・ミズノ社のスタッフ会議で顔を合わせる。そこで合同自主トレについて話し合うことも考えている。

 体格こそ大きく違えど、同じスクリューを武器にする左腕同士。たとえ15歳年下からでも、ヒントを得たいという気持ちにウソはない。今季は9月にセ・リーグ新記録の22年連続勝利を挙げたが、勝ち星はこの1勝(4敗)だけ。出場を熱望していたクライマックスシリーズ(CS)に呼ばれることも、最後までなかった。

 2年契約の2年目となる来季は文字通り背水の陣で臨む。今月は17日まで鳥取市内のジム「ワールドウイング」でトレーニングを敢行。オフもボールの使った練習を続ける。「(来季はもう最後でもしょうがないと思って頑張る。それしかないですよ」。プロ27年目のシーズン。新たなチャンレンジを経て勝負の1年に挑む。【桝井聡】

 [2009年11月26日11時26分

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