横浜細山田武史捕手(23)が28日、「正捕手決定ムード」に待ったをかけた。ロッテからFA宣言していた橋本将捕手(33)の加入が前日27日に決定。正捕手手形を得ての入団だが、戦う前から白旗は揚げられない。横須賀市のベイスターズ球場での少年野球教室に参加した後「橋本さんも全試合、全イニングにフル出場できるわけではない。いつでも出られる準備をして、呼ばれたときには勝負できるようにしたい」と、控えめながらも存在をアピールした。

 正捕手争いをするため、2年目の来季は数字にこだわる。打撃面のレベルアップも重要だが、今季は1割7分3厘と低迷した盗塁阻止率にこだわりたい。「少しでも数字を上げる。常に同じプレーをして投手を助けたい」。送球の速さ、正確さを増すためにも「今の74キロを78キロにまで増やす」とオフには肉体改造に取り組む。1年目の今年は88試合。捕手陣では最多出場を果たしただけに、簡単には引き下がれない。【鈴木良一】

 [2009年11月29日9時20分

 紙面から]ソーシャルブックマーク