阪神久保康友投手(29)が母校でチェンジを宣誓した。29日、吹田市内の関大施設で行われた関大一校野球部OB会に参加した。高校時代の担任教師を含む多くの先輩、同窓生から励まされ、変化球投手からの大胆なイメージチェンジを約束した。

 「自分は多彩な変化球というイメージ。それで打たれているのだから、イメージを変えたい。自分が変わらないといけない。分かっていても空振りする、見逃す、前に飛ばないストレートを投げたい。理想は(藤川)球児の直球です」。

 火の玉ストレートを投げ込む守護神のスタイルを目指す。フォーク、スライダーで打者のひざ元をつきながら、それでも打ち返す強敵がいた。「崩れそうで崩れないのは巨人の小笠原さん。足腰の粘りがすごく、いいところで打たれた。そういう大打者を抑えないと」と力を込めた。

 3月のトレードで移籍し、1年間ローテーションを守りながら9勝した。レベルアップどころか、イメージを180度塗り替える生まれ変わりを図る。このオフは「高校生がやるような、器具を使わないトレーニング」で体全体を地道に鍛える。来季は、まったく新しい豪腕投手を名乗るつもりだ。【町田達彦】

 [2009年11月30日11時12分

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