虎の城島「初仕事」は釣りだった!?

 阪神に新加入した城島健司捕手(33)が、25日発売の釣り専門誌「月刊釣ファン」(ケイエス出版)2月号の表紙を飾る。大物尾長グレを釣り上げ笑みを浮かべる様はインパクトたっぷり。久々の日本を満喫し、英気を養っている様子が伝わってくる。磯釣り界でもスターの男を、来春キャンプで受け入れる選手宿舎は、リラックスできるよう「城島仕様」にホテルの部屋をリフォームする準備を整えた。

 虎の城島が堂々の表紙デビューだ。タテジマのユニホームを着てフラッシュを浴びたのが、11月13日の入団発表。それ以来のスナップとも言えるのが、今回の「月刊釣ファン」2月号だった。取材が行われたのは11月25日。場所は城島の故郷長崎。下柳のふるさとでも知られる五島列島で行われた。「もうひとつのレギュラーポジション」と題してお気に入りの釣り場を満喫した様子が撮影された。阪神城島となって事実上「初仕事」と言えるものだった。

 自他共に認める釣り好きだ。その技術も素人レベルでは収まりきらない。ケイエス出版の担当者も舌を巻くほどの腕前だ。「釣り方や攻め方について、的確に答えられるので十分読者の参考になります。だから、取材がなりたっているんです。目立つ方なので表紙にしてもインパクトがありますから」。

 カラーで4ページを割いた城島特集。今回は九州・山口の地方限定誌だが、この後には全国デビューも控えている。1月25日に発売される、全国版の隔月誌「磯釣マガジンVol.42」(同出版社)でも堂々表紙を飾ることが決定している。こちらは6ページにも渡って、城島の釣り講座が収録されている。

 釣りファンや、九州では知られた企画だが、関西の阪神ファンにとっては、やはり目新しさを感じるだろう。今回で4回目の登場だが、特に昨年はスケジュールの都合が合わず、2年ぶりの同誌での表紙登場となった。最初は城島がこの雑誌の愛読者であるところから、関係が始まったという。

 オフになると「この日に釣りをやるのでお願いしますと連絡があるんです」と担当者が説明するように、今や城島側からのオファーで取材が成立しているという。「目いっぱい甲子園で暴れたいと思います」と抱負を語った、海を愛する男。その日が来るまで、今はゆっくりと準備を整えている。

 [2009年12月22日12時22分

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