阪神が、来季契約交渉で最大5人の越年者を出す可能性が22日、浮上した。契約未更改は金本知憲外野手(41)藤川球児投手(29)下柳剛投手(41)鳥谷敬内野手(28)関本賢太郎内野手(31)久保康友投手(29)の6人。交渉役の沼沢球団本部長はこの日「鋭意、頑張っていますとしかいえない。時間をかけてやっています」と話した。

 阪神では、来季契約の正式サインは球団事務所で選手本人が行うが、合意前の下交渉は公開していない。そのため、見かけ上は保留選手がいないまま、越年者が出てくることになる。球団事務所の仕事納めは28日で、残すは3営業日。現状で年内決着の見通しが立っている選手は1人という。沼沢本部長は「28日午前まで終えるように頑張っています」と、時間ぎりぎりまで努力を続ける考えだ。

 未更改の6人はいずれも主力クラス。今季はリーグ4位に沈んで、坂井オーナーが厳冬更改を予告。大幅アップの狩野、能見ら以外は厳しい数字が並んでいる。シビアな査定は当然、すべての選手に適用される。

 下柳は例年、1月末にキャンプ地の沖縄で契約更改をすることが恒例行事となっている。その下柳を含めて最大5人が越年する可能性が残っている。主砲の金本は今季、打率2割6分1厘、21本塁打、91打点に終わっており、球団トップの年俸5億5000万円からの自身初の減俸が確実な情勢となっている。金本が越年すれば、92年広島入団以降、初めてとなる。(金額は推定)

 [2009年12月23日11時29分

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