球児、越年してまでも球団に物申す!
勝ちたい集団になれ!
阪神藤川球児投手(29)は22日、契約交渉で球団の姿勢を問いただしていることを明かした。2011年以降にメジャー移籍するポスティングシステムを要求しているだけでなく、現在のチームは勝利へのこだわりが薄いと主張。補強戦略の正当性にも疑問を呈した。代理人を通じての交渉はこの日まで進展がなく、07年オフ以来の越年更改が確実になった。
またまた火の玉ストレートだ。藤川球児が契約交渉で剛速球を投げ込んでいることを明かした。推定4億円からの年俸の増減?
ポスティングシステムでのメジャー挑戦?
自身のステータスや要望をさておき、チームの姿勢そのものに直球勝負だ。
藤川
とにかく勝ちたい集団じゃないとダメだと思う。これまではとにかく勝つスタイルだったし、そうなりたい。今年は途中からちょっと違う気もした。
代理人を介しての交渉では、まだ先が見えない。すでに、2011年以降のメジャー挑戦を訴える考えは明かしていた。ただ藤川が重視する争点は、来年のチームのこと。1度も優勝争いにからめなかった今季のふがいなさから、球団の勝利への「こだわり」にこだわっている。
藤川
選手を入れ替えるのも手段と思うけど、ずっと戦ってきた戦力が落ちたからではなく、全体としてどう考えているのか聞いてみたい。(坂井)オーナーもおっしゃっていたけど駒だけをそろえてもダメだと思う。残ったプレーヤーにも気持ちがあるから大事にしてほしい。
城島を獲得し、外国人は3選手が新加入。積極的な補強策を進める一方で、赤星が引退し、ウィリアムスと今岡は退団した。藤川が指摘するように、ただ選手をかき集めただけで勝てる保証はない。ポジションを争う競争は当然だが、やみくもな補強で無条件にはじき出されような形になれば、生え抜き選手の士気にもかかわってくる。勝つ態勢が整っているのか、勝利を目指す環境にあるのか。選手の立場を超えて、交渉で詰めよっている。
藤川
来年への話し合いは選手間では済んだ。鳥谷は新選手会長で、ぼくも副会長なので、いろんなところで話をしている。来年は勝ちにいきます。
ひとりよがりではなく、選手間で共通の認識だと強調した。今季は守護神藤川までバトンが回るケースが少なく、49試合登板で25セーブに止まった。ダイレクトでストレートな勝利要求に、たとえ大みそかを過ぎても、回答がなければサインはできない。
[2009年12月23日11時28分
紙面から]ソーシャルブックマーク