小さなことからコツコツと-。阪神真弓明信監督(56)から“キャプテン”に指名された鳥谷敬内野手(28)が24日、芦屋市内にある潮見幼稚園を訪問。エコ活動の一環として、今季チーム全体で収集に励んだペットボトル飲料のキャップ(エコキャップ)数千個を持参し、同幼稚園に寄付した。

 エコキャップを800個集めることで、ポリオワクチン1本と交換ができる福祉活動。昨年5月から権田トレーナーの呼び掛けでスタートし、今季はベンチ裏や選手ロッカー、ブルペンにまで“収集箱”が設置されたことにより、昨年の約3倍のエコキャップを収集。同様の活動をしている潮見幼稚園にこの日、寄付された。

 「今まで気にすることはなかったが、今では選手も普通に仕分けています。家からキャップを持って来る選手もいますから」。新選手会長としてエコキャップを寄付した鳥谷は、笑顔で話した。チーム内では関本が今季、球団公認で甲子園美化委員長に就任。球場内で出たゴミの持ち帰りを訴えるエコ活動を開始しているが、鳥谷は「もっと広げていけたらと思う。球場でもそういうことができればいい。球団と相談しながら、できることをやっていきたい」と前向きに検討する構えをみせていた。

 [2009年12月25日11時22分

 紙面から]ソーシャルブックマーク