ヤクルト由規投手(20)が恩師から投げ込み指令を受けた。先月5日に成人となった右腕は正月休みの2日、地元仙台市で母校・仙台育英の佐々木順一朗監督(50)と酒席を交わした。来季に向けて母校のグラウンドなどで自主トレを行い、さらなる飛躍を願う恩師から「高校の時は1日200球は平気で投げていた。スタミナをつけるにも、投げ込むことが一番」とアドバイスを送られた。

 5勝10敗だったプロ2年目。右手に4度もマメがつぶれて登録抹消を繰り返した。その影響で投げ込む球数も自然と減った。佐々木監督は「マメができるのは、指の同じ部分を使うから。それだけ体の使い方が分かってきたということ」とうなずき、成長として受け止める。由規も「しっかり(マメの)対処法を考えて、どんどん投げ込みたい」と表情を引き締めた。いまだ完投勝利はゼロ。初心に戻って完投型投手を目指す。【由本裕貴】

 [2010年1月3日8時38分

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