楽天岩隈久志投手(28)が4日、Kスタ宮城室内練習場で始動した。10分間の初投げを含む2時間の自主トレを終えた選手会長は「今年もまた、やってやるという気持ち。優勝できるようにみんなで力を合わせてやっていく。それだけです」。ブラウン楽天の命運を握る右腕が個人成績の目標を口にせず、書き初めにも迷わず「優勝」としたためた。

 大風呂敷は広げず『男は黙って』を通す。エースが1点だけ強調したのは、コンディションの持続だった。「徐々に。故障なくやっていくことです。10分投げていた時間を5分延ばす、とか」と静かに語ったのが岩隈らしかった。WBCでの快投からシーズンに直行した昨シーズン、6月に1度戦線を離れた。07年オフに手術した右ひじにまったく問題はないが、当時の担当医は「無理せず、安定した力を出し続けることが岩隈君にとっては一番重要」と現状を分析している。

 岩隈自身、年間200投球回を突破し21勝を挙げた08年をイメージすることはないという。「現状に対しての上積みでいいと思う。体を壊してしまっては。新たに取り組むこと?

 特にはないです」。無理に完投を目指して体に負担をかけるより、ローテの軸として淡々と回り続けることで、楽天の頂点到達がグッと近づく。この現実を本人が一番理解している。広島時代も米国流の投球数制限を行ってきたブラウン新監督とは、波長も合うはずだ。

 「焦らずいく。開幕(3月20日オリックス戦)に合わせて」と岩隈。今月中旬から温暖なグアムで自主トレを行う。【宮下敬至】

 [2010年1月5日8時28分

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