ロッテ渡辺俊介投手(33)が、15センチの進化で巻き返す。阪神久保らとの鹿児島・種子島自主トレを打ち上げ、25日、今年初めて千葉マリンに登場。今季はピッチャーズプレートの使い方を変える、新投法に挑戦すると話した。これまでは、投手板の上に右足を置いてから投球動作を始めていたが、今季は投手板から捕手寄りに降り、右足の右側が投手板に触れる位置から投球するという。

 大学時代から親しんだ投法にメスを入れるのも、3勝13敗と球団史上初の勝率1割投手になった昨季の悔しさからだ。「昨秋に西本コーチと話し合って、アンダースローの僕には、この方が向いていると。去年、結果が出なかったので、思い切って変えてみようと思った」と話した。種子島にもプロ用の投手板を持ち込み、5度のブルペン投球を行った。スパイクのインソールも、投手板の幅、6インチ(約15センチ)前から投げるのに適した角度に変えた。この日も80球、ブルペンで投げ込んだ。「バランス、体重移動、この投げ方の方が僕にあっている感じ。コントロールが全般的に良くなった」と、手応えは十分だった。【金子航】

 [2010年1月26日8時49分

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