10年の楽天投手陣は、全員が先発完投可能なタフマン集団に変ぼうする。沖縄・久米島キャンプ初日の1日、1軍投手陣は田中を除く18投手がブルペン入りし、本格的な投球練習を行った。昨季中継ぎで活躍した投手も、多くが先発投手と変わらぬ投げ込みを実施した。佐藤義則投手コーチ(55)の「全員、先発できるように調整をスタートしてほしい」との指令があった。

 投手の分業制を一度撤廃し、岩隈、田中への依存度を軽減させる狙いがある。佐藤コーチは「ブルペンでいい球を投げても、試合で3回もたないようではだめだ」。1軍帯同する投手全員に先発能力を求め底力を上げる。

 田中はこの日、右足首の軽い違和感でブルペン入りを避けた。大事に至っていないが、楽天が誇る両輪の有事への備えは必須だ。「シーズン中は下から極力選手を呼ばないで、11、12人で回したい。総四球を100個減らして、防御率を3点台にもっていく」と佐藤コーチ。高い皮算用に応えられるか。【宮下敬至】

 [2010年2月2日9時1分

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