<ヤクルト1-2オリックス>◇12日◇神宮

 ヤクルト石川雅規投手(30)が、またも勝てなかった。8回6安打1失点と今季ベストピッチングも、打線の援護に恵まれず。延長10回に3番手押本が坂口に決勝適時三塁打を許した。石川は厳しい表情で「チームが勝てなかったら意味がない。何も言うことはないです」。開幕から8試合白星がないこともあり「ここまできたら調子うんぬんじゃない。数字を残さないといけない」と自分を責めた。

 1点リードの4回には、1死一、三塁からバルディリスの犠飛で同点とされた。中堅からの素早い中継による返球も、三塁走者の生還はきわどいタイミングでセーフ。捕手相川が球審に抗議しても、石川は笑顔でボールの受け取りを要求し、素早い切り替えを見せた。高田監督も「石川に勝ちがつかないね…。打線も何とかしようという気持ちがあるんだろうけど」と気遣っていた。【由本裕貴】

 [2010年5月13日9時37分

 紙面から]ソーシャルブックマーク