えっ、ダブルヘッダー!?

 26日の日本ハム戦(富山)は今季初の雨天中止となったが、27日も日本ハム戦が雨で中止になった場合、代替試合が12年ぶりのダブルヘッダーとなる可能性が出てきた。

 日本ハムがすでにヤクルト戦を2つ雨で流しており、6月6、7日の横浜戦が1試合でも中止になれば、6月14~17日まで設けられている4日間の予備日で5試合を消化しなければならず、必然的に中日戦かヤクルト戦が1日2試合の強行軍を強いられる。

 中日にとってダブルヘッダーは、98年10月10日の横浜戦(横浜)以来12年ぶり。本拠地では91年10月15日の広島戦(ナゴヤ)以来19年ぶりとなる。流れた試合は6月16日か17日に入る可能性が高く、交流戦明けの18日から首位巨人と戦う中日にとって、辛い日程となりそうだ。

 この日、試合中止の発表は午後2時40分。天気は小雨で、ナインは午後4時まで球場で練習を続けたこともあり、落合博満監督(56)は「やれる時にやっておかないと、後で苦労するよ」と、早すぎる中止決定に首をかしげた。ダブルヘッダーとなれば、1日に先発投手が2人必要で、中継ぎ陣や野手にとっても負担は大きい。辻総合コーチは「そうなったらなったで仕方ないけど、明日はやってほしいね」。中継ぎの浅尾も「すぐアイシングをして準備すればいけるとは思いますが、ちょっときついです。ないことを願っています」と、空を見上げた。

 球団関係者は「富山の分がどこに入るかも決まっていないので…」と話しており、球団では27日の試合の有無を受けて代替試合の準備に入る予定。ナゴヤドームでのダブルヘッダーとなれば、97年の開業以来初めてで、ドーム関係者も「日程が決まった時点で詳細を詰めていく」と話した。27日の金沢の天気予報は雨のち曇り。土のグラウンドのため、コンディションが悪化すれば中止も現実的にあり得るだけに、ナインにとっては朝から空模様が気になる1日になりそうだ。【福岡吉央】

 [2010年5月27日11時32分

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