<ロッテ9-8阪神>◇13日◇千葉マリン
阪神林威助外野手(31)が、今季2度目のスタメン出場で4打数4安打3打点の大暴れだ。1試合4安打は07年5月9日巨人戦(甲子園)以来、プロ2度目。2軍でくすぶっていた思いをボールにたたきつけた。5回、2点返しなお2死二塁の場面。3安打目となる左前適時打で、5点目をたたき出した。7回には右犠飛で6点目。今季最多18安打で8点を奪う原動力になった。
母の言葉通りに振る舞った。台湾に住む母・張鳳嬌(ジャン・フォンチャオ)さんへの連絡を欠かさない。どんなに忙しくても、1週間に1回は電話をすることが暗黙の了解だ。電話代は月3万円を越えることもある。1軍昇格前日5日の夜には、今季初めて“朗報”を伝えた。「力を抜いていきなさい」。短いアドバイスだったが、その言葉が31歳の林を落ち着かせてくれた。
「強引にならないように、ポイントを近くした」。渡辺俊の遅球にも惑わされることなかった。“大物”狙いではなく、コンパクトにバットを振った。球界を代表するサブマリンから3安打。「何とかアピールしたかったので、打つ方はある程度できたと思います」と手応えを感じた。
それでも表情は曇った。1点ビハインドの7回2死二塁の左翼守備で、根元の左飛を落球する適時失策を犯した。開幕から2軍暮らしが続く中、休日には鳴尾浜の室内練習場に1人こもり、ネットに向かってボールを投げて守備力向上を図ってきた。それでも大事なところでミスが出た。9回に右翼への適時二塁打で7点目を挙げても、満足などできない。「守備をしっかりしたい」とかみしめた。
[2010年6月14日11時37分
紙面から]ソーシャルブックマーク




