<中日5-3日本ハム>◇16日◇ナゴヤドーム
日本ハムがつかむはずの大きな1勝は、一瞬で黒星になった。8回2死一、三塁で大砲ブランコを迎える。1点リード。5番手加藤武治投手(32)の初球138キロを軽々、左翼席まで運ばれた。内角甘めの不用意な1球。直後の9回、相手の守護神岩瀬の250セーブ達成セレモニーを見届けた。梨田昌孝監督(56)が「目の前で見たくはなかった」という結末だった。
プロ2試合目の先発となった矢貫俊之投手(26)が力投。初回に1点を失ったが、6回までわずか2安打で無四球。中日打線を190センチの長身から投げ下ろす最速146キロの直球主体で押し込んだ。一変したのは7回。先頭の森野から連続四球。1死一、二塁としたところでベンチは継投策を選択した。左打者の野本へワンポイントで投入した石井が適時二塁打を浴び、流れが変わった。
続く8回、梨田監督の予感が的中した。「ああいうところでホームラン打者は気色悪い」。1回に2点を先制したが2、4回が失速の伏線になった。得点しやすいケースの1死三塁としながら無得点。追加点を奪えず、ワンサイドゲームへ持ち込めなかった。犠打失敗のミスもあった。移籍後初黒星の加藤武が「矢貫に申し訳ない」と責任を背負ったが、攻守の負の連鎖が一番の敗因だった。
交流戦は貯金1でフィニッシュ。18日から交流戦Vのオリックスとの3連戦でリーグ戦が再開、借金10で突入する。矢貫のようなニューヒーローを誕生させられなければ、完済する日は遠い。【高山通史】
[2010年6月17日10時41分
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