最下位の日本ハムが、リーグ戦再開からロケットスタートでの巻き返しを狙い、重量級の「表ローテーション」を編成する。今日からのオリックス3連戦(京セラドーム大阪)の先発投手に糸数、ダルビッシュ、ケッペルの順で投入。5勝のエースと8勝と安定感抜群の助っ人を同じカードで起用し、上位追撃に必須要素の大型連勝へとつなげるプランだ。

 定石ならダルビッシュ、ケッペルを別カード、3連戦の軸として起用するのが正攻法。一気の反攻を目指すには、この2人に1試合でも多く登板機会を与えるためにも、同一カードで組ませることになった。好調な武田勝を初戦に据える「裏ローテーション」で連敗のリスクもあるが、勝負に出る。交流戦では12球団6位も、パでも6位。梨田昌孝監督(56)は「うちはパの中で一番下だったからね」と足元を見つめた。まずオリックス戦からもう1度、大きな流れをつくる起点にする。

 [2010年6月18日11時5分

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