虎狩りローテだ!

 中日が29日からの阪神戦(甲子園)に、チェン・ウェイン投手(24)、吉見一起投手(25)のダブルエースを中5日で投入し“最強布陣”で3連勝を狙う。7月9日からは首位巨人との直接対決が控えているが、まずは2位を走る阪神をたたき、首位浮上へのきっかけをつかむ。

 28日、ナゴヤドームで行われた練習では、チェン、吉見が意欲的に調整した。順番通りなら、2戦目は山井となるが、阪神戦で過去0勝と相性が悪い山井を次カードのヤクルト戦に回し、朝倉、チェン、吉見の3人で猛虎打線に挑むことになりそうだ。

 初戦を任される朝倉は、昨年阪神戦7試合で4勝2敗、今年も1試合で1勝と相性がよく、打撃好調のマートン、ブラゼルに対しても「その人たちの前に走者を出さないようにしたい」と、あくまで冷静。今季2敗ながら、昨年は3勝無敗だったチェンも「調子は悪くない。気をつけることはいつもと一緒」と、気を引き締めた。

 吉見もエースの自覚十分だ。これからの後半戦は上位チームとの対戦が増えることが予想されるが「今年はそこで投げると決めてやっていますんで。1、2番をしっかり切れるようにしていきたい」とキッパリ。まずは2位阪神に3連勝し、ゲーム差を縮めて巨人との直接対決を迎えたいところだ。【福岡吉央】

 [2010年6月29日10時28分

 紙面から]ソーシャルブックマーク