<広島2-1横浜>◇2日◇マツダスタジアム

 広島が、わずか1安打で勝利を収めた。7回1死一塁から石原慶幸捕手(30)の適時二塁打で決勝点をゲット。3回にスクイズでもぎ取った1点と合わせ、少ないチャンスを生かして横浜を下した。

 「(1安打勝利は)キムタクが打って以来なんだって?」。野村監督はめったに起こらない珍事について自ら口を開いた。広島の1安打勝利は、00年5月23日のヤクルト戦(福山)で4月に亡くなった故木村拓也さんが先頭打者本塁打した1安打で、2-1で勝って以来、10年ぶりのことだった。長いプロ野球の歴史でも、これが34度目。指揮官は「こういう試合もあるんだなあ」とつぶやいた。

 だが、執念が呼び込んだ勝利でもあった。1点をリードされた3回、1死から四球で出た梵が盗塁。さらに横浜ランドルフの暴投で三進すると、すかさずスクイズ。これを赤松が見事に決めて同点。「(雰囲気が)重かったので、とりあえず同点にしておかないとと思った」と野村監督。さらに7回、1死から小窪が四球で出ると代走木村に盗塁を指示。「とにかく後ろにつなごうと思っていた」と言う石原はフリーで打ち、右翼線を破った。ラン&ヒットの形になり、木村がホームイン。積極策が決勝点に結びついた。

 [2010年7月3日12時10分

 紙面から]ソーシャルブックマーク