<阪神5-0ヤクルト>◇12日◇甲子園

 復活猛打賞だ。阪神平野恵一内野手(31)が1回の4連打2点先制を導いた。

 ヤクルト村中の立ち上がり。マートンが遊ゴロに打ちとられると、平野が初球フォークを右前へ運んだ。「マートンが出ない時は僕が出る、と。いつも、そう思ってやってるから」。猛虎打線にはずみをつけ、鳥谷の二塁打で先制のホームを踏んだ。新井、ブラゼルも連打で秋山に2点を援護。連敗の重苦しい空気を払う、積極打だった。

 3回にも左前打、7回には秋山適時打、マートン左前打の勢いに乗った中前打で、3安打。4日広島戦(マツダ)で左ふくらはぎに死球を受け2試合欠場。8日中日戦(スカイマーク)の復帰戦から5試合目で、初の猛打賞となった。直接対決となった首位打者青木との差を2厘に縮め「打率が高いということは、それだけ期待にこたえていかなきゃいけない」と自らを鼓舞した。

 走塁、守備での全力プレーも身上だが、秋山が完封目前だった9回1死で田中浩の打球にバウンドが合わず失策。「必死なんだけどなあ、なんでだよ!

 でも、次は(二ゴロ併殺で)帳尻合わせたんで」と苦笑いしながら、19歳の快投を盛り上げた。

 [2010年9月13日11時55分

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