FA(フリーエージェント)権の行使を視野に入れているソフトバンク多村仁志外野手(33)に対し、球団側は29日、全力で引き留める姿勢を強調した。王貞治球団会長(70)は「僕は何も聞いていない」とした上で「引き留める?

 当然です」と明言。小林至取締役(42)も「MVP級の活躍をしている選手だから」と高く評価しつつ「基本は単年契約。複数年契約は選手のためにならない。(球界全体を見渡しても)成績が上がった人はほとんどいない」と球団の方針をあらためて示した。

 同取締役は「相手もあることなので(複数年契約の提示を)考えないこともない」と譲歩の姿勢も見せ、慎重に交渉を進めていく構えだ。

 [2010年9月30日11時47分

 紙面から]ソーシャルブックマーク