ロッテ小林宏投手(32)が志願のブルペンで1日の最終戦に備えた。CS進出をかけたオリックス戦(千葉マリン)は午後5時20分に雨天中止が決定。だが「中止でも投げようと思っていた」と守護神は52球を投じた。

 29日は2点リードの9回に登板し、2死一塁から喜田にフェンス直撃の適時二塁打を浴び1失点。ヒヤヒヤの29セーブ目だった。この日の投球練習ではすべて直球を投げ込み「まっすぐが上ずっていた。低めへのコントロールを確認した」と肩の開きを抑え、リリースポイントを修正。見守った西本投手コーチは「体が開いて抜ける球はなくなった」。小林宏にとっては恵みの雨となった。

 1日に引き分け以上でCS進出が決定する。西村監督は「最後の大事な試合はいい条件でやりたい」と、雨天中止をプラスにとらえた。最終戦へ準備は整った。【斎藤庸裕】

 [2010年10月1日8時8分

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