広島天谷宗一郎外野手(26)が「野村流」で打撃復調を目指す。17日、マツダスタジアムで行われた秋季練習で特打を実施。野村謙二郎監督(44)と交互に約45分間、カーブマシンを打ち込みつつ、指揮官の打撃に真横から熱視線を送り続けた。

 天谷は「無駄がないですね。少しでも近づけるようにしたい」と話した。現役時代に通算2020安打を放った同監督の打撃映像をユーチューブで見て参考にしたこともあった。今季は開幕3番に座りながら打撃不振で打率2割4分5厘に沈んだ天谷にとって貴重な時間だった。

 野村監督が指摘したのは「前の足に体重を乗せていきなさい」ということ。踏み出す右足に体重が乗り切らず、打つ瞬間に強いインパクトで球をとらえきれないという。天谷も「打撃を、頭のなかですべてリセットしてやらないと」と、上半身と連動した打撃フォームを追い求める。

 [2010年10月18日10時25分

 紙面から]ソーシャルブックマーク