ヤクルト林昌勇投手(34)から軽はずみな発言が飛び出した。埼玉・飯能市の武蔵丘GCで29日、投手会ゴルフコンペに参加。前日28日にチーム残留が決まったばかりの守護神だが、一夜明けたこの日、驚きの発言を行った。

 林昌勇

 3年後にはメジャーに行きたいと思っている。まだ若いと思っているので。調子を維持できるように心掛けていきたい。

 今回交わした3年契約の3年目は両者の合意で契約を延長する相互オプションで、13年には移籍が可能になる。以前から抱くメジャー挑戦という夢を捨ててはいないようだ。しかし、球団との交渉は1カ月以上も難航し、保留者名簿提出期限間近で合意。しかもヤクルトでは破格の3年総額14億2000万円(金額は推定)という大型契約を交わした経緯がある。これから契約更改交渉に臨む他の選手の心中も考えれば、配慮が足りない発言だった。

 林昌勇は今回、チーム残留を選んだ理由を「選手に(残留を)頼まれた。韓国でも言われたことがなかった。みなさんの優しい心に引かれた」と話した。しかし、本当にチームメートを思うのなら、将来的な展望は胸の内にしまっておくべきだった。【由本裕貴】

 [2010年11月30日8時25分

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