巨人内海哲也投手(28)が5日、ベールに包まれていた新球について、フォークであることを明かした。「フォークを新たに投げる予定です。真っすぐと同じような軌道で落ちて、三振を取れる球種ですから」と説明。昨季習得したカットボールは一時封印し、新球フォークの習得に全力を注ぎ込む。

 最大の狙いは、右打者への対策だった。昨季まではチェンジアップを武器にしていたが「相手にもばれていますから。特に、右打者には外に逃げながら落ちていたので、当てられることも多かった」と分析。習得中のフォークは「スライダー気味に落ちていくので、右打者は踏み込みにくくなるだろうし、使えれば有効だと思う」と話した。

 奪三振への思いも新球習得を後押しする。毎年、奪三振数と同じ数のランドセルを児童養護施設にプレゼント。喜ぶ子どもたちに「今年は200個贈れるように頑張ります」と約束した。セ・リーグでは04年の阪神井川、巨人では81年の江川以来となる記録達成には、新球の完成度が左右する。この日は、山口らとともにグアム自主トレに出発。「質と量を求めて、しっかり鍛えてきます」と決意を込めた。【久保賢吾】

 [2011年1月6日8時57分

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