4番戦争勃発!?

 阪神金本知憲外野手(42)が21日、新井貴浩内野手(33)とともに、京都市内のホテルで行われた最福寺・池口恵観法主のイベントに出演。トークショーで、弟分から4番を奪うことを予告した。ふだんはいじられっぱなしの新井も珍しく応戦。AKコンビでチームを引っ張る意欲を見せつけた。

 隣に座る新井を横目に、アニキが宣言した。京都市内のホテルで参加したトークショー。約400人の観客に向け、熱い気持ちをぶちまけた。

 金本

 元気にスタメンに戻りたい。バッティングにはメドが立った。全力で投げられる肩に戻して、新井さんから4番を奪い取るぐらいの気持ちで。

 会場が大きく沸いた。「4番はブラゼルでお願いします!」と加えたが、右肩痛からの復活を目指す男の4番奪回宣言。すかさず司会者が弟分に話を振る。新井は申し訳なさそうに苦笑いしたが、珍しく反撃の言葉を口にした。

 新井

 なかなか言いにくいんですが…。去年はまさかの金本さんのケガで代役4番が回ってきた。肩の回復いかんだけど、監督、コーチからは最初から4番と聞いている。だったら、しっかり頑張らないと。打線の中心でしっかり引っ張らないと、と思う。肩が復活して金本さんが4番になるようじゃダメ。そうならないように頑張りたい。

 アニキは引かなかった。次はどんな“口撃”が飛び出すのか。観客が目を輝かせる中、今度は会場を爆笑の渦に巻き込む。そのひと言ひと言が弟分への愛に包まれていた!?

 金本

 肩と体が万全なら、新井さんより打つと思う。新井さんは今年すごく自信を持っておられるから期待したいですけど、過去の実績からすると自信を持った年ほど落ち込むのが、気がかりではありますね。

 爆笑トークが飛び出すのは、右肩の状態が良好な証拠か。リハビリ状況については「自分が思ったより早い」と話した。今月6日に本格的なティー打撃を敢行。当初はキャンプインの2月1日にネットスローを再開する見込みだったが、すでに予定より2週間以上も早く解禁。「(開幕まで)あと2カ月ですか?

 ヤバイですね」と冗談交じりにニッコリ。20年目のV奪回へ、完全復活へ猛ダッシュする。

 金本

 京都も阪神好きな方は多いと聞いている。一番喜んでもらえるのは優勝。最近は優勝を争うけど優勝できないタイガースになっている。優勝できるタイガースにしたい。レフトを守っている時はサード新井のエラーをカバーしたい。

 11年、右肩の状態次第では引退覚悟で臨む。新井が「優勝するためにやっているけど、勝負ごとなんで絶対にとは言えない」と口にした瞬間、アニキはかぶせるように「絶対、優勝します!」と叫んだ。AKコンビが激しい4番争い?で優勝に導く。

 [2011年1月22日11時37分

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