教えて、カブ先生!

 ソフトバンク大隣憲司投手(26)が、新加入するアレックス・カブレラ内野手(39)に助言を求めて「1発病」を克服する。

 「カブレラが(自分を)どういう風に見ていたのかとか話しができればいい。(オリックスが)チームとして徹底していたことがあるのかとかも。自分にとってヒントになることは多いと思うんで」

 杉内、和田に次ぐ存在となるために「配給王」のイメージを拭い去る。09年5月のロッテ戦では、リーグタイ記録となる1試合5被弾を記録。昨季も8月のオリックス戦で、味方が一挙5得点で逆転してくれた直後にカブレラに満塁弾を浴びた。大砲にはその前の打席でもソロを浴びており、勝ちゲームがまさかの延長12回引き分け。秋山監督をあきれさせた。自身にとっては忘れたい悪夢。それでも、信頼される投手となるために憎かった大砲の懐に飛び込む。

 「カブレラはうちに来るからいいけど、山崎武さんとか苦手な人もいるんで」

 楽天山崎武には、09年に3度の対戦で3被弾。カブレラから自身の弱点を聞き出し、各球団の大砲への攻め方を徹底的に研究するつもりだ。自身の過去3年間の被本塁打率の平均は1・07で、エース杉内は0・65。「3本目の柱」となるためには、被弾数減は最重要課題となる。

 秋季キャンプでは、ほぼ皆勤でブルペン投球を行った。母校近大で行っていた自主トレでも、すでに2度ブルペン入り。

 「春も、投げて投げてになると思うけど、意味のある投球練習をしたい」

 「カブ先生」の授業を受けて、3年ぶりの2ケタ勝利を目指す。

 [2011年1月24日11時9分

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