オリックスの新加入左腕、エバン・マクレーン投手(28)が「カブ封じ」に名乗りを上げた。27日、入団会見に臨み、対戦したい日本の打者にオリックスからソフトバンクに“寝返った”カブレラを指名した。

 「07年と08年にベネズエラのウインターリーグで対戦したカブレラとやりたいね。打たれたり、抑えたり、イーブンだったかな。威圧感があり、怖い感じだった。でも素晴らしい打者なのは分かっている」。

 カブレラはオリックス投手陣の長短所を把握しているが、マイナーで通算69勝、昨季初メジャーのマクレーンの成長ぶりは知らない。2年前より磨きをかけた自信のチェンジアップにカーブ、シュートなどを多彩に操り、抑えるつもりだ。

 25日に来日し、和牛ステーキのうまさに感激したという。2人の子供に着物を着せ、古寺で写真撮影する計画を立てるなど早くも新しい環境に順応し始めた。

 趣味は「家族を大事にすること」という子煩悩な左腕が、マウンドでは、カブレラを赤子のようにひねる。

 [2011年1月28日11時50分

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