横浜が指揮官の“改心”でリベンジへのスタートを切った。宜野湾キャンプ初日の1日、尾花高夫監督(53)は、グラウンドを積極的に動き、多くの選手とコミュニケーション。「いいムードだったと思う」と昨季の対話不足への反省を早速生かした上々の滑り出しに、手応えを見せた。

 就任1年目の昨年キャンプは投手練習にほとんどベタ付きだったが、午前中の野手練習に熱い視線を送った。ノックを受ける村田、ハーパー、筒香らを見守り、移籍組とも積極的に会話。筋トレ中の森本稀哲外野手(30)から「絶対Aクラスですよね!」と絶叫されると「そうだよ!」と笑顔で応じた。

 「優勝って言ってほしいね」とリクエストを出すほど、その表情は明るい。もちろん専門分野も忘れていない。午後はブルペンで投手陣の仕上がり具合をチェック。4年目の小林太には、リリースポイントの修正を熱血指導した。

 今季加入した渡辺、森本が「最下位のチーム(の雰囲気)とは思えない」と口をそろえた合流1日目。尾花監督は「(1年目の)去年は(選手と)お互い探り合いという部分もあった。遠慮がなくなれば、力も発揮できると思う」とうなずいた。自然に変化した雰囲気で、この1カ月を実り多きものにする。【佐竹実】

 [2011年2月2日9時9分

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