ソフトバンク内川聖一内野手(28)が「滝廉太郎パワー」で首位打者を目指す。14日に父一寛(いっかん)さん(54)が宮崎キャンプを訪問。幼いころから大好物だった大分銘菓「荒城の月」約30個の差し入れを受け大喜びだった。

 「(荒城の月は)本当においしいですよ。差し入れてもらいました」。

 内川の両親は明治時代を代表する作曲家・滝廉太郎のゆかりの地である大分県竹田市出身。その代表曲でもある「荒城の月」にちなんで名づけられたお菓子は今でも好物だ。体をいじめ抜くキャンプで思い出の味を口にすれば、一服の清涼剤となる。12月の結婚式では出席者全員に引き出物として渡し、好評だったという。

 幼少のころ「荒城の月」と由来となった滝廉太郎の曲を口ずさんでいた。当時は母和美さん(53)にティー打撃を手伝ってもらい、竹を見つけてはスポンジボールを打って遊んでいた。内川にとって野球人としての原点を思い出させてくれるほど良い甘さのお菓子だ。

 「体のケアをしっかりして、キャンプを過ごしていきたい。まずはレギュラーをとるために挑戦していきたい」。

 3度目のオフとなった14日は宿舎で静養した。15日からの第4クールでは実戦練習が多くなる。ケース打撃では華麗な右打ちを披露するなど、実力の高さを見せつけるタカのヒットメーカー。滝廉太郎の曲のように、向上し続け、心に残るプレーでホークスファンを魅了する。

 [2011年2月15日11時23分

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