楽天の本拠地、Kスタ宮城で、オープン戦のパブリック・ビューイング(PV)が行われることが決まった。20日の中日戦(ナゴヤドーム)、21日の巨人戦(東京ドーム)が対象で入場無料。国内最大級の「創造電力ビジョン」でシーズン前の総仕上げを確認できる。オープン戦のPV実施は球団にとって初めてで、球界でも異例。星野楽天に対して高まる地元の期待に応えた形だ。

 仙台のファンは25日の本拠地開幕まで待ち切れなかった。キャンプが進むにつれ、球団に「どうやったらオープン戦を視聴することができますか」との問い合わせが相次いだ。球団関係者は「今年のチームに対する期待の表れだと思います。仙台ではオープン戦がありませんし」と背景を説明した。警備などで1日150万円程度の出費となるが、「ファンの方々のニーズに応えたかった」と粋な配慮をした。

 対象2試合は開幕前最後の実戦。ベストメンバーで臨む。チームの息吹をファンと共有し、熱気を帯びたままロッテを迎え撃つ。就任時「東北を熱くする」と約束した星野仙一監督(64)の言葉を信じ、ボルテージを上げて仙台開幕を待つ。